指導者と選手

¡Hola!(オラ)

 

¿Qué tal?(ケ タル)

 

 

 

先日、自主トレーニングを終えて帰宅する途中

 

に、ある下部組織チーム(少年サッカー)が練

 

習をしていたので、何気なくボーッと遠くから

 

見ていました。

 

時間にすると40分くらいだと思うのですが、そ

 

の時間の中で、僕なりに感じたことをお話しし

 

ていきたいと思います。

 

 

 

 

 

まず、指導者側のことについて話すと、練習に

 

対する熱量は日本の指導者と変わらない、もし

 

くは、それ以上に熱く指導している感じでし

 

た。

 

 

 

日本では、無口で練習をじーっと見る指導者も

 

いたりしますが、今回僕が見ていた指導者は終

 

始40分間、何かしらのコーチングをしていまし

 

た。

(この点は、僕が今回見ていた指導者だけでなく、他の目にしてきた下部組織とかでも、同じように指導していたので、スペイン人指導者はこれが普通だと思われます。)

 

 

あと、プレーを止める頻度が多いです。

 

チームコンセプトとは異なるプレーをしたり、

 

オフ・ザ・ボールでの動きで間違いがあるとす

 

ぐにプレーを止めて、“今の状況ではどのプレー

 

の選択が良かった”かなどを指導者自らが、ボー

 

ルを触ったり、動いたりして指導していまし

 

た。

 

 

で、個人的に面白いなーと思う点が、選手が犯

 

したミスに対して、指導をする時に指導者が選

 

手に対して、“なぜ、その選択をしたのか?”を

 

尋ねる、詰め寄るシーンがなかったことです。

 

 

 

 

皆さんもスポーツをされたことがある方なら1

 

度くらいは、この質問をされたことがあるので

 

はないでしょうか?笑

 

僕は言われた記憶ないんですが、子供達の指導

 

をしている時に、この質問をしたことがありま

 

す。笑

 

考えてみると、質問の仕方が“怒ってないから、

 

何でそのプレーを選択したか教えてくれな

 

い?”と質問したところで、この質問をされた選

 

手からすると、“間違ってるからプレー止めた

 

んでしょ?”

 

何で間違っていることを周りの選手の前で、言

 

わなきゃいけないんだよ!!”てなるのも普通

 

かなと思いました。

 

 

 

 

特に日本人はミスや失敗に対して、“悪いも

 

の”“いけないもの”と捉えがちなので、そこは新

 

たな発見でしたし、この行為がその後の選手と

 

しての伸び代やサッカーに対する姿勢に影響を

 

及ぼしたりするのかなーとも思いました。

(本当のところは分からないですけど。笑)

 

 

 

また、こちらの指導者は選手達に対して、“指導

 

する”というより“目の前の勝利を目指す同じ仲

 

間として、一緒に良いチームを作り上げてい

 

く”ていう感覚なのかなと個人的には感じまし

 

た。

 

例えて言うなら、“指導”が選手側のベクトルし

 

か向いていないとするなら、“後者の考え方”は

 

お互いのベクトルが同じ方向を向いているとい

 

った感じでしょうか。笑

 

 

 

 

 

次に、選手側についてお話ししていきます。

 

これは、スペインだけでなく、他の国でもそう

 

だと思うのですが、日本との違いは“選手が当た

 

り前のように監督やコーチに対して、意見を言

 

っていること”です。

 

 

 

スペインでは、自分の意見が正しいかどうかは

 

別として、“自分の意見を言わない”“自分なりの

 

意見を持っていない”ことのほうが悪いことだと

 

いう感覚なので、バンバン自分の意見発言しま

 

す。笑

 

 

 

ただ、そこで選手側と指導者側の関係が悪くな

 

ったり、喧嘩まで発展することがないのは、や

 

はり先ほども言ったように、大前提として、“目

 

の前の勝利を目指す同じ仲間として、一緒に良

 

いチームを作り上げていく”という感覚があるか

 

らだと思います。

 

 

この感覚があれば、互いの意見を尊重しつつ、

 

意見の擦り合わせをするという感覚になるの

 

で、指導者も選手側の意見に対して、“自分に対

 

する批判”“自分に盾ついてる”という捉え方は起

 

きないと思いますし、口論にはなったとして

 

も、それ以上には発展しないと思います。

 

 

 

ただ、日本でこの“選手側が指導者に対して意見

 

をする”と言う行為や“目の前の勝利を目指す同

 

じ仲間として、一緒に良いチームを作り上げて

 

いく”ていう感覚を実現する、手に入れるのは少

 

し難しいかなと感じています。

 

その理由については、またの機会でお話ししよ

 

うと思います。笑

 

 

 

指導者側と選手側の視点でいろいろお話しして

 

きましたが、僕は何も今の日本のスポーツ指導

 

が間違っているとかスペインの指導のほうが優

 

れているとかを言いたいわけではなく、スペイ

 

ンと日本での違いについてお話ししただけで

 

す。

 

どちらが正しいかは分かりません。笑

 

ただ、サッカーで言うと、スペインは日本より

 

もFIFAランクが上なので、そう言った指導など

 

も少しは参考にするべきなのかなーと思いま

 

す。

 

 

 

 

最後に、僕が練習を見ていたのは、あるチーム

 

のたった40分というごく一部分しか見ていない

 

ので、これが全てではないと思いますが、少し

 

でもお役に立てたらと思います。

 

 

 

 

 

今回も最後まで読んでいただきありがとうござ

いました。

 

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