修道院にて

 

¡Hola!(オラ)

¿Qué tal?(ケ タル)

 

 

 

今回はバルセロナにある修道院へ行った時の話をしようと思う。

 

特にこれといって目的はなかったのだが、修道院に行ったことがなかったから、

無料で見学できる日を狙って、なんとなく修道院に行った。

天気が良くて、建物が物凄く綺麗だった。

歴史ある建物だと感じた。

建物の中へと入り、いろいろ見学していた。

建物の中には、僕には理解できないような絵画や書物、装飾品などがたくさん展示され

ていた。

もちろん、その建物の歴史?文献?のような情報も至る所に記載されていたので、

未だ慣れないスペイン語で頑張って解読していた。笑

 

余談だが、スペインで有名な建物や美術館では、その建物や作品にまつわる情報を

スペイン語だけでなく、英語で記載しているところも多い。

もっと言うと、バルセロナはカタルーニャ州という地域に属しており、

その地域で使われる言葉、カタルーニャ語(カタロニア語)でも記載しているところ

も多い。

要は、3言語で記載されているということだ。

スペイン語で分からない単語があるときは、その分からない箇所にあたる英語の単語を

見て、「あーこういう意味なんだ。」と役に立つこともある。

英語でも分からないときは、その時の気分次第。笑

時間があれば、携帯で調べる。

時間がなければ、前後の文章のノリと勢いで、

「だいたいこういう意味でしょ!」的な感じで読み進めていくこともある。笑

 

話しを戻そう。

まあ、そんなこんなで建物の中を見学していると、

おそらく期間限定だと思われるが、”大田垣蓮月”という日本人詩人の作品を展示してい

る部屋があった。

ハッキリ言って誰だか分からない。笑

詩と俳句の違いもよく理解していないが、せっかく来たのだからと中へ入った。

中には、数十人の見学者が訪れていた。

詩人というよりも芸術家と言ったほうが正しいのかもしれない。

詩の作品だけでなく、器や壺のような作品もたくさん展示されていた。

 

展示作品をいろいろ見ていく。

素人の僕からしても、

「よくできているなー。」

「すごいな。」

と感じる作品もあれば、どこが凄いのか理解できない作品もあった。笑

特に、詩作品。

もちろん日本語で書かれているのだが、

何て書いているのか分からない。笑

分かったとしても、何を伝えたいのか分からない。笑

頑張って理解しようとするが、難しい。

「やっぱり日本語は難しい。」

「ここに来てる見学者は理解してるのかな?」と思いながら、作品を見続けていく。

 

難解な作品を見ていくうちに、知らぬ間に表情が険しくなっていたのだろう。

ある作品に10分くらい立ち尽くして見ていると、ある女性が僕に声をかけてきた。

 

女性:「あのー、この作品、何て書いているのか分かりますか?」

僕:「えーっと、おそらく○○○○て書いてありますよ。」

女性:「どういう意味なんですか?」

僕:「分かりません。笑」

  「なぜなら、詩は限られた語数で、自分の想いを読者に理解してもらわないといけ

なくて、その上、文章の言い回し(言葉遣い)が現在僕たちが使っているものと違うの

で。」

女性:「あーそうなのね。」

   「私、詩の作品を見るのが好きなの。何て書いてあるのかは分からないけど、

作品としては、ものすごく素敵だわ。」

 

日本人として、日本の作品に興味を持ってもらえていることが嬉しかった。

また、この会話から学べたことは、

『内容が全てではない。』ということ。

日本語で書かれていたから、その文章を「理解しよう!理解しよう!」と

なりすぎていた。

もっと大きな枠組みで作品を捉えることができれば、

違う視点から作品に対することができ、違った気づきも得られたことだろう。

日本人の作品を見に行った日本人が、あるスペイン人女性との何気ない会話から

新たな気づきを教えてもらうという、何とも奇妙な体験。笑

このブログを読んでいるあなたも違う角度から、このブログを読んで、感じてみてはい

かかだろうか?笑

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今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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アカウント名→yusuke_ito
 
また次回も皆さんにお会いできるのを心から願っております。

 

では、Hasta luego(アスタ ルエゴ)