赤信号…

 

¡Hola!(オラ)

¿Qué tal?(ケ タル)

 

 

 

『赤信号みんなで渡れば怖くない』

おそらく、誰もが一度は聞いたことのある言葉だろう。

まあ、簡単に言うと、『悪いことしてるけど、みんなでやっちゃえば問題ないっしょ!』的な感じだろう。

もちろん、人数が増えるからといって、本来問題となることが問題とならないわけではない。また、禁止されていることが許可されるというわけではない。ということも付け加えておこう。

この『赤信号みんなで渡れば怖くない』という言葉の背景には、本来、良しとされないことを大多数で行うことにより、「誰が一番悪いのか?」「誰が真の犯人なのか?」を分からなくさせるとともに、「大多数の中で、まさか自分だけが咎められるはずがない。」という変な安心感が見え隠れしていると僕は考察する。

当たり前だが、個人単体で禁止されていることを行えば、第三者から見ても、個人の特定は容易となる。

個人の特定が容易となるということは、第三者の立場からすると、その行為に対して、咎めやすくなる。

例を出そう。

例えば高速道路でスピードをバンバン出して、周りの車をどんどん追い越したとする。

要はスピード違反ということだ。

この場合、周りの車は法的速度を守って走っていたとすると、規則を破った人は容易に特定でき、警察もその違反者を罰することも容易になる。

 

哲学者のような考察はさておき…

なぜ、このような話を今回しようと思ったかというと、スペインに住んでいるとその現象を感じさせられることがいくつかあるからだ。

例を出すと、例えばスペインでは至る所の壁に落書きがされている。

壁と言わず、看板なんかにもスプレー缶による落書きがされている。

いや、失礼した。

僕にとってスペインのそれは落書きというより“アート”だ。

落書きなのかアートなのかはどうでもいいとして、至る所で描かれている落書き。

きっと日本と同じように、スペインでもその行為は禁止されていることだろう。

だが、きっとその行為をやめる者はいない。

なぜか?

周りもやっているからだ。笑

 

他の例を出そう。

日本人が大好きなマスクだ。笑

スペインでは、現在「公共交通機関の利用時」「病院や薬局に行く時」「年寄りなどの身体が弱い方」この3つのいずれかに当てはまる場合は、マスク着用が義務付けられている。

ただ、蓋を開けるとどっこい。

公共交通機関利用時に周りを見渡すと、マスクを着用している人としていない人の割合は50:50くらいだ。笑

 

今回伝えたかったことは二つ。

一つは、“赤信号で渡ったとしても自分の犯した罪が消えてなくなるわけではない。”ということ。

もう一つは、“自分の判断基準を持って行動しよう。”ということ。

言い換えるなら“周りに流されない。”といった感じだ。

あ、あと、スペインは落書きが至る所にあるということと、マスク着用にみんなウンザリしていることも伝えたかったことだ。笑

伝えたいことと言うより、これは自分への戒めだ。

スペインに住んでいる一人の日本人として、日本人に対する評価を下げないためにも、自分の判断基準をしっかり持って行動していこうと思う。

 

家が近くなってきたので、この辺で終わろう。

目の前の道路を渡れば、家はすぐそこだ。

て、待てよ?

ここに来るまで何度信号無視してきたんだ…?

 

 

 

 

 

今回も最後まで読んでいただきありがとうござ

いました。

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アカウント名→yusuke_ito
 
 
また次回も皆さんにお会いできるのを心から

願っております。

 

では、Hasta luego(アスタ ルエゴ)